前回の「早食い」についてのお話は読んでいただけましたか?
その中で出てきた「唾液」。
今回は、この大切な大切な唾液のお話です。
免疫物質の多い唾液
唾液には、口腔内の免疫物質がたくさん含まれています。
なので、唾液量を増やせばおのずと免疫物質の量と質もアップします。
唾液の量と質をアップする方法
では、どうやったら唾液量を増やすことができるのでしょうか??
それの答えは「噛む」ことです。
唾液量を増やす最も手軽で効果的な方法が噛むことなんです。
現代人の噛む回数は少ない
実は、現代人の噛む回数は驚くほど減っています。
学校給食の咀嚼回数を測る研究では、一口あたり2〜3回しか噛んでいないということも少なくないようです。
噛む回数が減るとどうなるのか?
- 口周辺の筋力が衰える
- 噛むのがさらに億劫になる
- 柔らかい食べ物を好むようになる
- 柔らかいから噛まずとも飲み込めてしまう
- 輪をかけて噛まなくなる
という悪循環に陥るのです。
ドライマウスの原因にも
「噛むこと」をおろそかにしていると唾液量は減る一方で、ドライマウスで悩む人も増えてきています。
- 口の乾燥や喉の渇き
- 口臭、口の中のネバつきやパサつき
- 以前よりも頻繁に水分補給をするようになった
これはドライマウスの代表的な症状です。
思い当たることがあれば、唾液量が減少しているかも。
よく噛んで食事し、唾液が増えることによるメリット
唾液中に含まれる消化酵素・アミラーゼの分泌量が増え、胃腸での消化吸収がよりスムーズになります。
よく噛んで胃腸のストレスを減らすと、腸の働きが良くなってぜんどう運動が促進され、便秘の解消にも効果的。
さらに栄養素の吸収がうまくいき、質の良い血液が全身を巡るという好循環が生まれます。
よく噛まずに食事をするデメリット
よく噛まずに食事をしていると、食べ物がかたまりのまま胃腸に送られ、消化をアシストしてくれるはずのアミラーゼも足りず、胃に大きな負担をかけます。
そこで生じたストレスが腸まで延々と続くと、栄養素の吸収がうまくいかず、食べているのに栄養不足という状態に陥ったり、腸の働きが鈍くなって便秘になったり、血液の質が悪くなったりするなどの悪影響が生じます。
まとめ
一定のリズムで噛むと自律神経のバランスが整い、血流がアップし、腸の働きも良くなるため、質の良い血液を全身に送れるようになると言われています
小林弘幸著『 あなたを守る かむリズム』
すぐに実践できる『噛む』こと。
よく噛んで免疫力を上げ、胃腸のストレスを減らして、しっかり腸を動かしましょう。
便秘を改善し、栄養素の吸収UP、質の良い血液を!